家具・インテリアのECブランド「LOWYA(ロウヤ)」を展開し、今では東京証券取引所に上場するまでになったベガコーポレーション。
この記事では、そのベガを率いる社長・浮城智和さんの学歴や経歴、そしてどんな経営方針を持っているのかを深掘りしてみました。
ネットに出ている情報を並べるだけじゃなく、ちょっと意外なエピソードや、人間味のある部分も拾いつつ、自分なりの視点でお届けしていきます。
浮城智和の学歴
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— 日経CNBC (@NIKKEI_CNBC) November 19, 2020
浮城智和さんがどのような学びを積み重ねてきたのかを、小学校から順に振り返っていきます。
北九州市で育った日々が、後の経営者としての土台になっていることが伝わってきます。
小学校(北九州市内の公立小学校)
北九州市内の公立小学校に通っていた浮城智和さんは、活発でリーダーシップのある子どもだったそうです。
特に野球が好きで、放課後はグローブを持ってグラウンドに直行。
学級委員を務めたこともあり、クラスでは目立つ存在だったようです。
子どもながらに「人の気持ちが動く瞬間」に興味があり、友達との会話をよく観察していたという話も残っています。
中学校(北九州市内の公立中学校)
そのまま地元の中学校へ進学し、野球部に所属。
仲間とともに練習に明け暮れる毎日を送りながら、少しずつ「人に任せる力」や「役割分担の大切さ」に気づき始めたと語っています。
後輩をまとめる役割も多く、相手に応じて接し方を変えることが自然と身についていたようです。
テストでは一夜漬けで乗り切るタイプだったとのことですが、根っからの“現場派”気質がこの頃からにじみ出ていたのかもしれません。
高校(福岡県立小倉西高等学校)
福岡県立小倉西高校に進学。地元では自主性を大切にする校風として知られており、型にはまらない自由な学びが特徴です。
浮城智和さんは、ここで「自分で考えて、自分で動く」というスタイルを確立していった印象があります。
高校生のうちからアルバイトにも積極的に取り組み、ピザ屋の配達や物流センターの仕分けなど、リアルな現場を多く経験していたようです。
進学よりも「自分に必要なことを自分で選ぶ」という意識がかなり強かったと感じます。
大学(九州国際大学 経済学部)
高校卒業後は、北九州市にある九州国際大学の経済学部へ進学。
教科書通りの理論よりも、実際に社会で何が起きているかを知りたいという気持ちが強く、講義そっちのけで働き詰めの大学生活を送っていたとのこと。
飲食店やホームセンター、運送補助など、多くのバイトをこなしながら、企業の動き方やお客さんの心理を観察していたといいます。
この時期、インターネットビジネスへの関心も芽生えており、起業に向けて水面下でじわじわ準備を進めていた時期でもありました。
浮城智和の経歴
大学を卒業した後、浮城智和さんはいきなり起業…ではありませんでした。
むしろ、選んだのは“1年ごとの転職”というスタイル。
普通なら「落ち着きがない」と思われそうですが、本人いわく「とにかくいろんな現場を見たかった」とのこと。
家具の輸入商社に勤めた経験もあるそうで、ここでの学びがのちのLOWYAにつながっていきます。
具体的には、「お客さんがネットで商品を見て、そのまま注文できて、すぐ届く」という体験をどうすれば実現できるのかを、本気で考えるようになったとのこと。
もちろん、20代の頃は収入も不安定だったはずですし、何度も「このままで大丈夫か」と思ったこともあったでしょう。
それでも、「これをやる」という想いがブレなかったことが、起業へとつながっていったのかもしれません。
たった一人で始めた起業と、LOWYA誕生までの道のり
浮城智和さんがベガコーポレーションを設立したのは、2004年のこと。たった一人で、北九州市の6畳の部屋からスタートしたそうです。
パソコン2台を駆使して、ネットショップを開設。当初は在庫を持たず、注文が入ってから仕入れて発送する“受注生産”のようなスタイルだったとか。
この頃、楽天市場に出店し、インテリア通販ブランド「LOWYA」が誕生します。最初は小さな売上でも、着実にリピーターを増やしていき、「ネットで家具を買う」という新しい価値観を世の中に少しずつ浸透させていったといえるでしょう。
ただし、ずっと順調だったわけではありません。注文が急増する中で「商品が届かない」「在庫管理が甘い」といったクレームも増え、仕組みを根本的に見直す必要が出てきたのです。
そこで、2007年には思い切って自社倉庫を設立し、物流を内製化する決断を下しました。
実際、倉庫の立ち上げや配送の仕組みは相当ハードだったようで、当時は「ほとんど寝てなかった」と振り返っています。
それでも「お客さんに喜んでもらえる体験を」と、改善を続けた姿勢がLOWYAの信頼につながっていったんでしょうね。
ゲーム事業への失敗と、マザーズ上場へのリベンジ
2011年にはベンチャーキャピタルから10億円の出資を受け、会社として大きく動き始めます。
この資金を元に挑んだのが「スマホ向けゲーム事業」。
当時はゲーム市場が急成長していたこともあり、「ここで勝負するのもありかも」と考えたようです。
しかし結果は、赤字が膨らむばかり。ゲーム事業は早期に撤退を決断し、再び家具ECにフォーカスする方針へと戻っていきました。
こうした判断は一歩間違えば批判も受けますが、浮城智和さんは「逃げるのではなく、軸を戻すための決断」として動いたとのこと。
そして2016年、ついに東京証券取引所マザーズに上場。これは会社としての実績だけでなく、「何度でも立て直せる」という強さの証でもありますよね。
浮城智和の経営方針
ベガコーポレーションが掲げるビジョンは、「世界中の人に“買いやすさ”を届ける」というもの。
浮城智和さんの中では、単に物を売るだけではなく、「暮らし全体をアップデートするような仕組みを作りたい」という想いがあるようです。
具体的には、家具や雑貨のオンライン販売に加えて、ARやVRを活用した“仮想ショールーム”の構想、海外向けECプラットフォーム「DOKODEMO(ドコデモ)」の展開などが進んでいます。
この方針から見えてくるのは、「未来の買い物体験をどうデザインするか」という視点です。
実際、私もLOWYAのサイトを見ていて「家具をネットで買うのがこんなに簡単になったんだ」と驚いたことがあります。
商品写真の使い方、サイズ感の説明、レビューの信頼度など、すごく“生活者の気持ち”が意識されているなと感じました。
浮城智和のプロフィール
- 生年月日:1976年11月25日
- 出身地:福岡県北九州市
- 学歴:福岡県立小倉西高等学校卒業後、九州国際大学経済学部を卒業
- 趣味:ゴルフ、旅行
19歳のときにインターネットの可能性に衝撃を受け、それをきっかけにネットを活用した事業での起業を決意。
20代は知見を得るため、あえて数々の職業を経験しました。
27歳でベガコーポレーションを設立し、家具EC事業を開始。
2015年には世界を見据えた越境ECをスタートさせ、クリエイティブとテクノロジーを強みに、国内外にEC事業を展開しています。
まとめ
個人的に浮城智和さんから強く感じるのは、「強さ」と「しなやかさ」が絶妙に共存しているところです。
若い頃から何度も仕事を変え、自分で学び、起業し、失敗し、それでも立ち直ってきた。
どこかで一つの道に固執していたら、きっと今のLOWYAはなかったんじゃないかと思います。
それに「ゲーム事業の撤退」という判断も、経営者としては非常に難しいところ。
それでも「お客さんに価値を届ける」という本質を見失わなかったことが、今のブランド力につながっているように感じます。
この記事を通じて感じたのは、浮城智和さんという人物の“人間らしさ”でした。
起業家というと、どうしてもストイックで完璧な人を想像しがちですが、浮城智和さんにはどこか親しみを覚える部分があります。
学歴にしても、いわゆる「超一流」ではありません。
でも、自分で学び続ける姿勢と、どんな環境でもチャンスを見つける眼差しがある。
そういう生き方にこそ、今の時代が求めている価値が詰まっている気がします。
LOWYAやDOKODEMOの展開から、これからどんな“買い物の未来”が生まれていくのか、ワクワクしながら見守っていきたいと思います。
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