「筆談ホステス」として一世を風靡し、現在は都議会議員として活躍する斉藤里恵(さいとう りえ)さん。
耳が聴こえないというハンディキャップを抱えながらも、銀座の高級クラブでNo.1ホステスとなり、さらには政治家に転身するという波瀾万丈な人生を歩んできたことで、多くの人々の心を打ちました。
今回はそんな斉藤里恵さんの学歴(小学校~高校)や大学進学の有無、さらには経歴やプロフィールをわかりやすくご紹介します。
どんな学生時代を送り、どのような経験が現在の原動力となっているのか、気になる方はぜひ最後までご覧ください。
斉藤里恵さんのプロフィール
まずは基本的なプロフィールからおさらいしておきましょう。
- 名前:斉藤 里恵(さいとう りえ)
- 生年月日:1984年2月3日
- 出身地:青森県青森市市油川
- 所属政党:立憲民主党
- 職業:政治家、作家、元ホステス
- 所属:無所属(一人会派「東京を元気にする会」)
- 現職:東京都議会議員(1期)
- 元職:東京都北区議会議員(1期)
- 血液型:O型
- 身長:非公表
- 特徴:幼少期に髄膜炎の後遺症で聴力を失う
- 家族構成:1児の母(シングルマザー)へ
2007年、23歳のときに単身で上京し、東京・銀座の高級クラブ「Le Jardin」で働き始めた斉藤さん。
聴覚にハンディを抱える中、筆談による接客スタイルで人気を集め、ついにはナンバーワンに上り詰めました。
当時、愛用していたのはフランス製の「RHODIA(ロディア)」という方眼メモ帳。
手書きのメッセージには独特の温かみがあり、客の心を掴む大きな魅力になっていたといいます。
2009年5月には、自身の半生を綴った初の著書『筆談ホステス』を出版。
この本が大きな話題となり、同年11月には青森市の観光大使にも任命されました。
さらに、2010年には北川景子さん主演でテレビドラマ化もされ、全国的な注目を浴びます。
その後は『筆談ホステス 67の愛言葉』や『母になる』といった続編も出版。
自身の妊娠や子育ての体験を率直に綴り、読者の共感を集めました。
未婚の母として
2010年には未婚での妊娠を発表し、同年6月にはハワイで女の子を出産。
出産を通して価値観に変化があり、当初は「強いシングルマザーにならなきゃ」と考えていたものの、次第に「周囲の助けを受け入れて育児をしていきたい」という柔らかな姿勢へと変わっていきます。
その心の変化をまとめたのが著書『母になる』。
キャッチコピーは「シングルマザー、やめます。」という強いメッセージが込められた一冊です。
政治の世界へ
2015年には「日本を元気にする会」から東京都北区議選に立候補し、見事トップ当選。
議会では音声読み上げソフトを使って活動を続けてきました。
その後、2019年の区議選には出馬せず、同年の参議院選挙では立憲民主党の比例区から立候補しますが落選。
その後も都議補選や本選に挑戦し、2021年には大田区から出馬して初当選。
現在は東京都議会議員として活動しています。
2025年には立憲民主党を離れ、新たに一人会派「東京を元気にする会」を結成。
自らの意志で無所属という道を選び、より自由な立場で都政に向き合っています。
斉藤さんは、選択的夫婦別姓の導入に賛成の立場をとっています。
障害のある人やひとり親世帯など、社会的に弱い立場にある人の声を代弁する存在として、丁寧な言葉で議会に臨んでいます。
聴覚にハンディがある中でも、議場でスムーズに意思を伝えるために、音声読み上げソフトを活用しながら議論を交わしています。
斉藤里恵の大学はどこ?学歴紹介
斉藤里恵さんの出身小学校の正式な校名は公表されていませんが、地元・青森市内の公立校に通っていたようです。
通学したのは聴覚障害者向けの「きこえの教室」がある学校で、越境入学をしていたことも明かしています。
1歳10ヶ月のときに髄膜炎により聴力を失い、発語も困難な中、両親は多くの体験をさせてくれたそうです。
水泳、書道、陶芸、ピアノ、バレエなど、多彩な習い事にチャレンジしており、子ども時代はかなりアクティブでした。
「宇宙人」とからかわれることもあったそうですが、それすら「聞こえなかったから気づかなかった」と、ユーモアを交えて語っているのも印象的です。
中学時代の反抗期と孤独
中学校は青森市立油川中学校に通っていた斉藤さん。
兄も通っていた学校で安心感があったそうですが、中学時代は少しずつ反抗期に突入します。
門限は18時で、1分でも過ぎると怒られる厳しい家庭環境。
次第に「数分も30分も同じ」と思うようになり、夜遊びをするように。
学校でも教師から注意されることが増え、勉強への意欲が薄れていきます。
質問したくても「また怒られる」と思い、分からないことを抱え込んでしまった結果、学力的に苦しむようになってしまったとのことです。
高校はどこ?そして大学
斉藤里恵さんの出身高校は、青森県の私立・東奥学園高校です。
複数のコースがある高校で、偏差値は39〜49程度。斉藤さんがどのコースだったかは明かされていません。
実は高校には「進学したくなかった」と語っています。
当時は洋服が好きで、服飾系の専門学校に進みたいという希望を持っていましたが、担任の強い勧めで高校進学を選ぶことに。
しかし、やはり興味のない進路ということもあり、楽しく感じられなかったそうです。
通学も不規則となり、やがて両親とも衝突するように。
お小遣いを止められたことで、好きな洋服を手に入れるために万引きをしてしまい、警察沙汰に。
けれど、その店のオーナーが彼女の人柄を見て、「アルバイトをしてみないか」と声をかけたことが転機となりました。
このように、斉藤里恵さんは大学には進学していません。
高校も途中で中退し、社会に飛び出していったのです。
ホステスとして銀座でNo.1へ
高校中退後、働き口を探しても「聴覚障害者」という理由で門前払いされる日々。
そんな時、知人から銀座のクラブのママを紹介されたことがきっかけで、ホステスとしての道が開けました。
耳が聞こえない中での接客には「筆談」という武器を使い、次第にお客様の心を掴んでいきます。
結果として、銀座の高級クラブでNo.1ホステスとなり、2009年には自伝『筆談ホステス』を出版。
ベストセラーとなり、ドラマ化もされました。
政治家への転身と現在の活動
斉藤里恵さんは、シングルマザーとして子育てをしながら、2015年に東京都北区の区議会議員選挙に出馬し初当選。
その後、2019年の参議院選挙では落選しましたが、2021年に東京都議会議員選挙で当選。
現在も都議会議員として活動を続けています。
彼女の政策テーマは、福祉や教育、バリアフリーなど、自身の経験と深く結びついたものばかり。
多様性の尊重、障害者支援に関する発信にも注目が集まっています。
まとめ
斉藤里恵さんは大学には進学しておらず、高校も中退して社会に出るという異色の経歴を持つ政治家です。
しかしその背景には、耳が聴こえないというハンディを乗り越えてきた並々ならぬ努力と覚悟があります。
ホステスとして筆談で頂点を極め、母親として子どもを育て、政治家として都民のために活動する。
どのステージにおいても、周囲の理解と自らの信念を武器に、道を切り開いてきました。
今後の政治活動からも、目が離せません。
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