透明感のある演技と素直な表情が印象的な芳根京子さん。
ドラマや映画で見かけるたびに、心の奥をぎゅっと掴まれるような感覚になります。
すっと入り込むような自然な演技力の裏には、どんな経験が積み重なっているのか。
この記事では、芳根京子さんの学歴をたどりながら、学生時代のエピソードを通してその素顔に迫っていきます。
調べていくうちに、意外な苦労や小さな夢が積み重なって今の芳根京子さんをつくっていることが見えてきて、なんだかもっと応援したくなりました。
女優という華やかな舞台の裏にある、ひとりの女の子としての軌跡に注目してみてください。
芳根京子の学歴
芳根京子 pic.twitter.com/NvZe8TMQCf
— mile (@mile5804459007) May 7, 2025
学歴というと単なる通った学校の情報に思えるかもしれませんが、環境や人間関係、当時の出来事まで知ることで、その人の価値観が少しだけ見えてくるような気がします。
芳根京子さんもまた、転校や病気といった転機を経験しながら、大切な時期を過ごしてきました。
杉並区立沓掛小学校
芳根京子さんが最初に通っていたのは、東京都杉並区にある公立の沓掛小学校です。
地域に根ざした穏やかな雰囲気の学校で、周囲は住宅街に囲まれています。
のびのびと育つにはちょうどよい環境だったのかもしれません。
当時の性格は、自分から積極的に前へ出るタイプではなく、むしろ引っ込み思案で内向的なほうだったといいます。
でも、ただ大人しかったというよりは、興味のあることにはぐっと集中する芯の強さがあったように思えます。
学校では吹奏楽部に所属していて、フルートを担当していました。
繊細で澄んだ音色の楽器を選んだあたりにも、芳根京子さんの静かな感性がにじんでいる気がします。
また、ピアノを習っていたこともあり、音楽に触れる時間が自然と多かったようです。
さらに、新体操にも取り組んでいたとのことで、身体を使って表現する楽しさを、この頃から少しずつ感じていたのかもしれません。
料理にも興味を持ち始めたのはこのころだったそうです。
母親に憧れを抱いていたようで、「母のようになりたい」という気持ちが、将来の芯の強さにもつながっているように感じました。
杉並区立中瀬中学校
小学校を卒業した後は、杉並区立中瀬中学校に進学します。
中学校でも引き続き吹奏楽部に入り、フルートを続けていたそうです。
地道に続けていくタイプの子だったのだろうと思いますし、音楽が心の支えになっていたのかもしれません。
ところが、中学時代には大きな壁が立ちはだかります。
ギラン・バレー症候群という難病を発症してしまい、1年間の療養生活を送ることになります。
この病気は突然筋肉が動かなくなるような神経系の疾患で、当時は不安や戸惑いも大きかったことでしょう。
でも、その経験を経て、少しずつ自分の気持ちと向き合う力が育まれたのではないでしょうか。
回復した後には、より強い気持ちを持てるようになったと語っていたことがありました。
この時期に芸能事務所からスカウトされることもあったようですが、その時はまだ芸能界に進むつもりはなかったようです。
なんとなく、「まだそのときじゃない」と感じていたのかもしれません。
決断を急がないその姿勢にも、誠実な性格が表れているように感じます。
都立深沢高校から望星高校へ
高校は、東京都世田谷区にある都立深沢高校に進学します。
偏差値は40前後で、のびのびとした自由な校風が特徴の学校です。周囲と程よい距離感を保ちながら過ごせる雰囲気があり、自分らしさを大切にしたい子にとっては居心地の良い環境だったのではないでしょうか。
しかし、高校2年生のときに大きな転機が訪れます。
芸能活動を本格化させるため、東海大学付属望星高校の通信制課程へ転校することになりました。
通信制の学校というと、一般的には少し孤独な印象を持たれがちですが、実際には芸能活動をする生徒も多く、学び方の自由度が高いというメリットがあります。
転校する際には、深沢高校のクラスメイトとの別れがつらかったと語っていたそうです。
人とのつながりを大切にしていたことがうかがえますし、仲間を思う気持ちの強さがその言葉から伝わってきます。
転校後は、時間の使い方も変わり、女優としての道をしっかりと歩み始めていくことになります。
学校生活だけでなく、映像制作にも関心を持ち、自ら映画の脚本や監督を手がけた経験もあるそうです。
女優という立場だけでなく、「物語をつくる」ことそのものに惹かれていったのかもしれません。
芸能活動を本格スタート
高校時代に転校してからは、いよいよ本格的に芸能活動に取り組んでいくことになります。
実際にデビューを果たしたのは、2013年に放送されたドラマ『ラスト♡シンデレラ』への出演がきっかけでした。
オーディションで勝ち取った役だったそうで、そのときの純粋な気持ちをずっと忘れずにいると語っていたのが印象に残っています。
当時はまだ現場で緊張してばかりだったといいますが、徐々に経験を積んでいく中で、「もっと演じたい」「この世界で生きていきたい」という気持ちが芽生えていったようです。
どんな仕事でも、最初は手探りですよね。
でも、少しずつ「これが自分の場所だ」と思えるようになった瞬間があったのではないかと感じます。
やがて連続テレビ小説『べっぴんさん』の主演に抜擢され、注目を集めるようになります。
そこからはドラマや映画に立て続けに出演し、役柄によって全く違う顔を見せてくれる存在になりました。
努力や才能ももちろんですが、何より「目の前のことに丁寧に向き合う力」が、芳根京子さんをここまで連れてきたように思えてなりません。
芳根京子 プロフィール
- 名前：芳根 京子（よしね きょうこ）
- 生年月日：1997年2月28日
- 出身地：東京都
- 身長：159 cm
- 血液型：A型
- 所属事務所：ジャパン・ミュージックエンターテインメント
- デビュー：2013年、フジテレビ系ドラマ『ラスト♡シンデレラ』で女優デビュー
中学2年生のときにギラン・バレー症候群を発症し、約1年間の療養を経て克服。
高校1年生のとき、友人に誘われて行ったライブ会場でスカウトされ、芸能界入り。
2013年にドラマ『ラスト♡シンデレラ』で女優デビューを果たしました。
その後、NHK連続テレビ小説『花子とアン』や『べっぴんさん』で注目を集め、映画『累 -かさね-』や『散り椿』などでの演技が評価され、第42回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞しています。
人物・趣味
名前の「京子」は、「東京で生まれたから」という理由で名付けられたとのこと。
趣味は料理やお菓子作り、犬の散歩などで、特技はピアノとフルート。
小学校時代に吹奏楽部でフルートを担当し、中学でも続けていたそうです。
また、2歳頃からトマトが大好きで、1人で1キロ分を一気に平らげたこともあるとのこと。
高校時代には弁当を2、3個持参し、そのうち1つはプチトマトが8個だけ入ったものだったそうです。
まとめ
芳根京子さんの学歴をたどってみると、一見平凡に見える道のりの中に、いくつもの選択や転機がありました。
普通の公立小学校からスタートし、病気や転校という出来事を経験しながら、少しずつ女優としての自分を築いていった姿は、派手さはなくても心にじんわりと残ります。
個人的には、ギラン・バレー症候群を乗り越えた話がとても印象的でした。
その困難があったからこそ、今のあの柔らかさと芯の強さが生まれたのかもしれません。
表舞台に立つ人というのは、ただキラキラしているだけではないということを改めて感じさせてくれる存在です。
芳根京子さんのこれからの活躍にも、静かに、でも確かな期待を寄せています。
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