岡山の小さな町で育った蜂谷潤さんという人物が、どうして海藻の未来を担うような存在になっていったのか。
気になって少しずつ調べていくうちに、なんだか目の前に人間ドラマが広がってきたような気がしました。
蜂谷潤の学歴
まずは学歴。
意外と、こういうところに人の思想や行動パターンが現れたりするものです。
蜂谷潤さんは岡山県出身。
地元でのびのびと育ったあと、大学へ進学します。
どこの大学かというと、おそらく地方国立大学または海洋系の学問に力を入れているところではないかと推測しています。
というのも、大学時代に取り組んだテーマが「海洋深層水を活用したアワビ類及び海藻類の複合養殖」だったからです。
学生時代からビジネス視点を持っていたことはかなり印象的です。
普通、大学の研究って実験室で終わることが多いですが、蜂谷さんの場合はそこから先が違った。
ビジネスプランコンテストに出場し、なんと全国大会で文部科学大臣賞とテクノロジー部門大賞のダブル受賞という実績を残しています。
この段階で「ただ者じゃない」と思った人も多いのではないでしょうか。
自分もその一人で、大学時代のうちからそんなに大きなことに挑戦して結果を出せるって、どういう感性を持っているのか気になりますよね。
蜂谷潤の経歴
学業の枠を飛び越えて、次に目指したのは実業の世界でした。
受賞したプランを机上の空論で終わらせず、現実に引きずり出してきたような動き方に、ある種の頑固さというか、こだわりを感じます。
会社を立ち上げて、海洋深層水とアワビと海藻の複合養殖を実現しようとした姿勢は、ただの好奇心だけでは説明がつかないでしょう。
そこからさらに事業の方向性を「海藻の生産」に特化させていき、合同会社シーベジタブルを創業。
シンプルな決断に見えて、ここにも大きな戦略があったのではと感じています。
海藻は日本では比較的地味な食材として見られがちですが、栄養価の高さや環境に優しい生産方法など、持続可能な社会のキーワードがぎっしり詰まった存在です。
だからこそ、海藻に未来を見た蜂谷さんの判断は早すぎたわけでも、遅すぎたわけでもない。
むしろ時代が追いついてきたという印象すら受けました。
蜂谷潤プロフィール
蜂谷潤さんは、岡山県出身の起業家で、海藻の可能性に魅せられた“海の探究者”のような存在です。
2016年には、友廣裕一さんと一緒に合同会社シーベジタブルを設立。
ここからがまた面白いのですが、なんと地下海水を利用した青のりの陸上養殖モデルを世界で初めて実現。
しかもそれを全国に展開するまでに至っています。
個人的には「海藻ってそんなにポテンシャルあるの？」と最初は思っていたのですが、蜂谷さんの話を聞いていくうちに、海藻がまるで宝物のように思えてくるんですよね。
今では陸上養殖だけでなく、海面での海藻栽培にも本格的に取り組んでいて、種苗培養から栽培方法の確立まで、ひとつずつ丁寧に築き上げています。
その姿勢からは、ただの起業家ではなく、研究者であり、地域の仲間でもあり、そしてなにより海と真摯に向き合うひとりの生活者としての顔が見えてきます。
海藻と聞いてもピンとこないかもしれませんが、蜂谷さんが育てた青のりや海苔は、レストランのシェフたちからも高く評価されていて、じわじわと“海藻ブーム”が来ているような気さえします。
未来の食と海をつなぐ鍵、それが海藻なのかもしれません。蜂谷潤さんの活動は、そんなワクワクを感じさせてくれる、希望のようなものを秘めています。今後の展開にも注目せずにはいられません。
人物像
学歴や経歴を並べていくと、どうしても事実の羅列になってしまいがちですが、そこから少し視点をずらしてみると、人間としての輪郭が見えてきます。
自分が特に印象に残っているのは、事業プランを実現しようとしたあとの動き方です。
多くの人はコンテストで受賞すれば満足して、そこにとどまってしまう。
でも蜂谷さんは、実行フェーズに入ってからさらに加速していきました。
こういう人に共通しているのは、「うまくいくかどうか」じゃなくて「やるかどうか」で動いているという点。
結果よりも行動の質に重きを置いている感じがして、真似したくてもなかなかできるものではありません。
実際に会社を立ち上げるって、それだけでかなりの覚悟が必要ですよね。
自分なんて、アイデアは浮かんでも行動に移すまでに悩んでしまうタイプなので、こういうストーリーを知ると妙に背中を押された気分になります。
シーベジタブルの今と未来
海藻に特化した会社、合同会社シーベジタブルは、いまや各地の海と人をつなぐ架け橋のような存在になりつつあります。
最初は小さな取り組みだったとしても、海藻の価値を再発見し、さらにブランディングや流通にまで意識を広げているところが魅力的です。
単なる食品としてだけではなく、地域資源としての活用や、食育の観点からも注目を集めています。
蜂谷さんの視線の先には、たぶん「食」の未来があります。
しかもそれは、豪華で特別な料理の話ではなく、日々の暮らしの中にある「食べること」の本質に向き合おうとする姿勢。
これって、意外と見落とされがちな部分ですよね。
シーベジタブルの公式サイトやSNSを見ていても、商品だけをアピールするんじゃなくて、生産者の声や海の様子なんかも紹介されていて、すごく丁寧に伝えようとしているのが伝わってきます。
まとめ
今後、蜂谷潤さんという名前を耳にする機会はもっと増えていく気がします。
持続可能性、地域活性化、未来の食文化。こういうテーマって、どれも一過性のブームでは終わらないと思うんです。
むしろ、これからの日本社会が本気で向き合わなきゃいけない課題ばかり。
その中心にいるかもしれない人物の一人として、蜂谷さんの取り組みは今後も追いかけていきたいなと感じました。
誰かの真似じゃなく、自分の道をしっかり歩んでいく姿に惹かれるものがありました。
気づけば最初に名前を知ったときの何倍も興味を持ってしまっていた自分がいて、たぶんこういうのが「惹かれる人」ってことなんだろうなと思います。
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