アニメファンなら誰もが一度は耳にしたことのあるあの声。
そう、「フリーザ様」でおなじみの中尾隆聖さん。
数十年にわたって第一線を走り続けている中尾さんですが、その歩んできた道や家庭のこと、意外と知られていないのではないでしょうか。
この記事では、中尾隆聖さんの学歴や経歴、そして家族構成について、ちょっとしたエピソードや私なりの視点も交えながらご紹介していきます。
中尾隆聖の学歴は?
◆キャスト発表◆
ゴクチョー役
中尾隆聖さん
81プロデュース所属#まのさば pic.twitter.com/Ys77k3rcJJ— 魔法少女ノ魔女裁判 公式 (@13witch_Trials) January 22, 2025
中尾隆聖さんは東京都中央区のご出身です。
昭和25年、つまり1951年生まれなので、現在は70代ということになりますね。
あのエネルギッシュな声と芝居からは、とてもそんな年齢とは思えません。
北区立滝野川第七小学校(現:北区立田端小学校)、早稲田実業学校を卒業。
子どもの頃から芸能活動をしていたということもあり、学業と仕事を両立していたようです。
幼少期から劇団に所属していたとのことなので、普通の学生生活というよりは、早くから芸能の世界にどっぷりと浸かっていたタイプだったのでしょう。
私が個人的に印象に残っているのは、とあるインタビューで「子どもの頃は学校が終わったらすぐ稽古場に行っていた」と語っていたこと。
部活動や遊びとは無縁の日々だったそうです。友達と遊ぶよりも、舞台の上で誰かを演じることが楽しかったんでしょうね。
本人いわく、学歴そのものにはあまり重きを置いていなかったように見えます。
それよりも「現場で学ぶ」姿勢を貫いてきたのではないでしょうか。
そういう意味では、学校では教われない貴重な学びを、若い頃から体験してきたのかもしれません。
中尾隆聖の経歴がすごい!声優だけじゃなかった
声優としての中尾隆聖さんの活躍は、アニメファンなら一度は耳にしたことがあるはず。
けれど、そのキャリアは単なる「声優」にとどまらないんです。
子役からスタートした芸能人生
中尾隆聖さんが芸能の世界に足を踏み入れたのは、なんと3歳の頃。
児童劇団「劇団ひまわり」に所属し、舞台を中心に子役として活動を始めました。
テレビよりも舞台が中心だった時代ですから、子どもながらに本格的な演技の世界に身を置いていたわけです。
演じていたのは、いわゆる「可愛い子ども役」ではなく、時には重たいテーマの役柄も。
小さいながらも、表情や声だけで感情を伝える舞台の難しさと面白さを、自然と身につけていったんでしょう。
中尾さん自身、「役者というより“役”そのものになろうとしていた」と語ることもあり、子ども時代から演技に対する意識は高かったように感じます。
声優としての転機とフリーザの衝撃
声の仕事を本格的に始めたのは1970年代に入ってから。
最初はナレーションや端役が中心だったものの、その独特な声質が注目され、アニメ作品への出演が増えていきました。
そして1989年、『ドラゴンボールZ』でのフリーザ役に抜擢。
これがまさに大ブレイクのきっかけとなりました。
あの高くて冷徹な声は、一度聞いたら忘れられません。
私もテレビの前で「何この人…怖いけどカッコいい」と鳥肌が立った記憶があります。
フリーザというキャラクターは、単なる敵ではなく、どこか不気味で神経質、でも自信に満ちている。
その複雑な心理を、声だけで表現していたのが中尾さんだったんですよね。
声優界でもこの演技は伝説的で、以降、中尾隆聖という名前は“唯一無二の悪役声優”として確固たる地位を築いていきました。
洋画吹き替え・舞台・ナレーションでも大活躍
中尾さんのすごさは、アニメだけにとどまらないところ。
ディズニー映画『アラジン』のイアーゴ(オウムのキャラクター)など、洋画の吹き替えでも個性的な演技を披露しています。
あのコミカルでちょっと煩わしい声、クセになるんですよね。
アニメのフリーザとはまったく違うのに、どちらも「中尾隆聖だ」とわかる。そんな存在感があります。
また、テレビ番組のナレーションやCMでも声を聞く機会は多いです。
自然な語り口から、怖さや威圧感、時には優しさまで引き出せるのは、やはり長年の舞台経験があってこそだと思います。
ちなみに、舞台には今でもたびたび出演していて、古巣の劇団に参加することもあるそうです。
表に出ないだけで、芝居への情熱はずっと変わらないのでしょうね。
近年も話題作に次々出演
最近でも、その活躍はとどまるところを知りません。
たとえば『ワンピース』のシーザー・クラウン。
あの狂気じみた喋り方とテンションの高さは、まさに中尾さんの真骨頂。
あのキャラクターも、声が違っていたら全然印象が違ったと思います。
さらに2022年以降、『BLEACH 千年血戦篇』のペルニダ・パルンカジャ役など、若い視聴者にもその名前を知られるような作品に次々と出演しています。
中尾隆聖さんのすごいところは、時代が変わっても演技の質が落ちないどころか、どんどん進化しているように見えること。
若い声優と共演しても、全然“古さ”を感じさせないんですよね。
おそらく本人が、日々の稽古や台本読みを怠らず、常に新しい表現を探し続けているんだと思います。
ベテランだからといって慢心しない姿勢には、プロとしての強さを感じます。
中尾隆聖の家族構成
中尾隆聖さんは25歳で結婚されています。
結婚後は仕事とアルバイトの弾き語りを掛け持ちしながら家族を養おうとしていたそうです。
妻との会話の中で「いつまでも弾き語りなんてできないし、アルバイトを辞めれば」と言われ、「アルバイトを辞めたら生活していけない」と答えたものの、妻は「貧乏だっていいじゃない」と理解してくれました。
その結果、弾き語りの仕事を辞め、住んでいたマンションから六畳一間の部屋に引っ越したとのことです。
息子
中尾隆聖さんには息子が一人いて、その息子が俳優・声優の竹尾一真さんです。
竹尾一真さんは1978年9月12日生まれで、東京都出身。
現在はスペースノイドカンパニーと81プロデュースの両方に所属し、多方面で活動しています。
竹尾さんは父の影響を強く受けて声優の道を歩みつつも、「父とは違う色を出していきたい」と語るほど、自分らしい演技を大切にしているそうです。
親子で同じ事務所に所属しているというのも、声優ファンにとっては特別なエピソードに感じられますよね。
まとめ
中尾隆聖さんのこれまでを振り返ると、やはり「現場の人」なんだなと思います。
学校での学びよりも、現場での経験を糧にし、自分の感性を信じて進んできた人。
声の仕事に対して、真摯に、そして楽しみながら向き合ってきたんじゃないかと感じます。
声優としてだけでなく、舞台人としての顔も持ち、何十年もこの世界で生きてきた中尾さん。
その生き様には、どこか背筋が伸びるような感覚があります。
私はまだまだ声優ファン歴が浅い方ですが、中尾さんの演技には何度も心を揺さぶられてきました。
若い声優たちが次々と登場する中で、今なおトップクラスの存在感を保ち続けているというのは、本当にすごいことだと思います。
これからも、あの唯一無二の声で多くのキャラクターに命を吹き込んでくれることでしょう。
そしてその裏にある、知られざる努力や家族の支え。
そういった部分に思いを巡らせると、ますます中尾隆聖という人間に惹かれてしまいます。
新しい作品に出演されるたび、またどんな声を聞かせてくれるのかとワクワクします。
これからもずっと、あの声に耳を傾けていたいですね。
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