名バイプレーヤーとして知られ、数々のドラマや映画で存在感を放ってきた渡辺いっけいさん。
主演でこそないものの、「あの人が出てると締まるよね」と感じる名脇役です。
そんな渡辺いっけいさんの学歴や、役者としての歩みについて改めて深掘りしてみました。
少し意外だった一面や、個人的に感じた魅力についても交えつつ紹介していきますね。
渡辺いっけいの学歴は?
渡辺いっけいさんの学歴について紹介します。
豊川市立大和小学校
渡辺いっけいさんは愛知県豊川市にある豊川市立大和小学校に通っていました。
3人きょうだいの真ん中として育ち、家庭ではにぎやかで賑やかな環境の中で少年時代を過ごします。
小学生時代の彼は非常に物静かで、目立つタイプではなく、友達とも深くじっくり付き合うタイプでした。
この頃から「何かを表現すること」に関心を持ち始め、図工や絵を描くことに夢中になっていたとされています。
のちに役者としての表現力の基礎は、ここにあったのかもしれません。
豊川市立一宮中学校
その後、豊川市立一宮中学校へ進学します。
中学時代も引き続き目立つ性格ではありませんでしたが、美術への関心がさらに強まり、将来は漫画家になりたいと考えていました。
実際にノートに自作の漫画を描き続け、友人に見せていたという話も残っています。
また、少しずつ人前に出ることにも慣れ始め、文化祭などの行事で司会を担当するなど、内に秘めていた表現欲が芽を出し始める時期でもありました。
愛知県立国府高校(入学〜卒業)
高校は愛知県立国府(こう)高校へ進学。
偏差値60前後の進学校で、部活動も盛んなことで知られています。
渡辺さんは美術部に所属し、漫画家志望を継続していた時期でした。
しかし、高校2年生の時、演劇部の先輩が出演する舞台を観たことで大きな転機が訪れます。
観客の反応に強く心を動かされ、「自分も人に感動を与えるような仕事がしたい」と思い、漫画から演劇へと志望が変わりました。
高校3年生では生徒会長も務めており、周囲からの信頼も厚かったことがわかります。
徐々に表現者としての素質が開花し始めたのがこの時期です。
大阪芸術大学 芸術学部舞台芸術学科
高校卒業後は大阪芸術大学の舞台芸術学科に進学。
当時から舞台俳優を志し、プロの道を真剣に目指していました。
この大学は、舞台や映像、音楽に特化した教育で知られ、多くの芸能人を輩出しています。
在学中には、古田新太さんが所属する劇団☆新感線に参加。
ただし当時は学生劇団の延長だったため、卒業後は本格的な劇団「状況劇場」(唐十郎主宰)に入団。
ここでの経験が、彼の演技スタイルの基礎となります。
この後、NHK朝ドラ「ひらり」で知名度を高め、名バイプレーヤーとしての地位を確立していきました。
渡辺いっけいのプロフィール
まずは俳優・渡辺いっけいさんのプロフィールから。
愛知県豊川市出身で、1962年10月27日生まれ。
現在60代とは思えないほど若々しく、どこか抜け感のあるキャラクターで知られています。
身長は171cmと、テレビで観る印象通りの中肉中背といった感じです。
本名は「渡辺一惠(わたなべ かずよし)」。
この漢字で「かずより」と読むのはちょっと珍しいですよね。
名前の読み方に個性を感じます。
三人きょうだいの真ん中で、姉と妹に囲まれて育ったそう。
幼少期の環境が、どこか優しげで親しみやすい空気感に繋がっているのかもしれません。
演劇の世界に足を踏み入れたのは大学時代。
大阪芸術大学で舞台を学びつつ、大学3年生のときに「劇団☆新感線」に参加します。
ただ、このときは学生劇団ということもあり、そこにとどまることなく本格的な役者道を選びました。
その後、唐十郎さん主宰の「状況劇場」に入団。ここから本格的に俳優としてのキャリアがスタートします。
1989年には「バイト人生百発百中」でテレビドラマに初出演。そこから映画やドラマへの出演が増えていきました。
1992年のNHK朝ドラ『ひらり』では視聴者の注目を集め、そこから役者としてのポジションがしっかりと定まっていった印象です。
代表作を挙げると、『税務調査官・窓際太郎の事件簿』『京都地検の女』『Liar Game』『ガリレオ』など。本当にたくさんの作品に出演していますよね。
映画では『容疑者Xの献身』や『ストロベリーナイト』など、ジャンルも幅広いです。
主役を張ることは少ないですが、いるだけで画面の雰囲気が変わる。
そんな空気感を持った俳優さんだと個人的には思っています。
まとめ
今もなお、ドラマや映画で活躍を続けている渡辺いっけいさん。
その魅力は、やっぱり“変幻自在なバイプレーヤー”というところにあると思います。
癖のある上司、温かい父親、時にはちょっと怖い犯人役まで…何をやっても自然なんですよね。
画面の中で浮かず、でもしっかりと爪痕を残す。
そのバランス感覚は、並の俳優では真似できないものだと思います。
個人的には『ガリレオ』シリーズでの役柄が好きでした。
ちょっとクセがあって、でも妙に人間臭い。
そういう人物を演じさせたら右に出る人はいない気がします。
これからも、まだまだたくさんの作品でその演技が見られるでしょう。
スポットライトが当たる主役じゃなくても、人の心に残る演技ができる人—それこそが本物の俳優だと感じさせてくれる存在です。
これからも応援していきたいですね。
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